ep35-2 「共感という病」(永井陽右さん)-第三者・同情するなら金をくれ・宇宙兄弟-

アワノトモキの「読書の時間」

19-03-2024 • 47分

読書の時間35冊目 「共感という病」(永井陽右さん)の2週目は、

3つのキーワードについて対話を重ねていきます。

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1.共感が生む対立・争い

テロや紛争の場面、ビジネス、日常生活など、多くのシーンで共感は利用されています。


BML運動然り、共感は大きな力を持つ一方で、同時に敵との埋めがたい壁を作り出す場合もあり、

共感が大きな対立を生む弊害もあるのではないか。


永井陽右さん曰く、「共感しすぎない、無関係な第三者」がいることで、

問題が解決することが多いという言葉。

まさにそうだと思います。我々は過度な共感を求めすぎているのかもしれません。


2.共感(empathy)と同情(sympathy)

「公園で転んで泣いている子どもがいたら、どう声をかけるか。」

共感か、同情か。そんな話題からスタートしました。

よく、コーチングやキャリアカウンセリングの研修場面では、

共感は良いが、同情はだめ(同情は個人のマスターベーションだから)、とされます。


しかし、粟野個人としては、

「その相手を大事に思う心があれば、リアクションは、同情でも共感でも、無言でもよい」

のではないかと考えています。

また、星野さん曰くの「表出した言動や形式に焦点をあててしまい、

”あいだ”が抜けてしまうことに、我々は抵抗を感じるのでは」

という話には、同意する方も多いのではないでしょうか。


3.知性と集団

最後は、この本の巻末にある、内田樹さん(思想家)と永井陽右さんとの師匠と弟子のような対談から。


「個人が専門性を高めて強くなることは、知性ではない」

「むしろ、その人がいることで、周囲の沢山の人が力を発揮できるようになることが知性である」


という内田樹さんの言葉があり、粟野個人としては自分の考える知性の定義を改めざるを得ない、気づき・学びとなりました。


ちょうどアニメの「宇宙兄弟」にハマっていたタイミングだったので、

この意味での知性は、キレキレな人物ではないけれど、

周りを活かしつつ、物事を成し遂げていく六太(お兄ちゃん側)のような存在を知性がある人というのかもしれません。


さて、3週目は、共感や感じること、学びなどについてざっくばらんに話を展開するこぼれ話の会です。


次回の読書の時間でもお会いできることを楽しみにしています。

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