#6「めぐってくる五月には」

永瀬清子の世界

06-05-2024 • 4分

「めぐってくる五月には」は、1990年、思潮社が出版した現代詩文庫の『永瀬清子詩集』に収録されています。永瀬さんを長年研究する赤磐市教育委員会の学芸員・白根直子さんは「草木の緑が燃えるように鮮やかになる五月。新しい季節を迎えると、自分自身も新しく生まれ変わるような気がします。そんな季節のめぐりのように、何度でも立ち上がり、やり直していこうとする姿に励まされる詩」だといいます。永瀬さんの詩は、時を越えて読む人を励ましてくれます。<文・小林章子>