「ネガティブ・ケイパビリティ」から派生させた、こぼれ話の回。
今回は、粟野の2つの疑問・憤りに関して、星野さんに教わりながら話は展開しました。
1.ファシリテーションやワークショップが安易に使用される問題
「ネガティブ・ケイパビリティで生きるー答えを急がず立ち止まる力」の中でも取り上げられている、各界のファシリテーションの専門家が書いた「ファシリテーションとはなにか」という本にあるファシリテーションへの懸念表明と、学生時代の粟野の苦い経験(ワークショップで仲間はずれになる)をかけあわせ、問いを星野さんに投げかけました。
ファシリテーションの型とは?型が本来持つ力を発揮する場や環境とは?効力を出すための導入とは?
特にビジネスの中ではそもそも、ファシリテーションやワークショップが適切な場で実施されているのか、などの疑問にも展開しました。
2.コーチングでよくされる問い「あなたが5年後に死ぬとしたら、何をしたいですか?」はありなのか?
コーチングやソースなど類似のやりとりを経験した方であれば、一度は触れた経験があるのではと思われる”パワフル”な質問。
「あなたが5年後に死ぬとしたら、何をしたいですか?」
深くて良い問いである一方で、粟野が感じるのはある種の「ずるさ」。
問いを投げる人と受ける人の関係性、質問者の意図は何か。
理想や夢のビジョンを持つ力強さと、それ1つだけに盲目的にならないネガティブ・ケイパビリティ的な在り方。
改めて、「ネガティブ・ケイパビリティ」の思考・スタンスを持つことは、「面倒くさい人」になるかもしれませんが(多分、なる)、時には日々の暮らしの中で立ち止まり、いつもはスルーしている物事を違う高さや方角から再考して遊んでみる、なんていうのも面白いかもしれません。
取り扱う書籍に関するコメントやご要望なども絶賛、お待ちしております。
それではまた、33冊めの読書の時間でお会いしましょう。