室生犀星 「ふたりのおばさん」

朗読のアナ 寺島尚正

12-08-2024 • 17分

「故郷は遠きにありて思ふものそして悲しくうたふもの」と詠んだ室生犀星は、石川県金沢市で幼少期を送りました。私生児として生まれて養子に出されたため、決して幸福な幼少時代とはいえませんでした。その時代、物心つくまえの幼い犀星が過ごしたなにげない時間の愛しさが伝わってきます。