【ダーウィン#03】オオカミはどこからどうやって島へ渡ったのか? 「古代DNA」が解き明かした進化のミステリー(#すごい進化ラジオ)

すごい進化ラジオ

03-03-2022 • 18分

ビーグル号が訪れたフォークランド諸島では、オオカミに似たイヌ科の動物が生息していましたが、ダーウィンが観察してからほどなくして絶滅しました。南アメリカ大陸から500km近くも離れたこの島に、どのようにして哺乳類が渡ってきたのか。また、南アメリカ大陸には類縁の種類が生息していないので、そもそもどこからやってきたのかも謎でした。ダーウィンが書き残したこの科学ミステリーは、最先端のテクノロジー「古代DNA」や考古学的な調査によって解き明かされつつあります。ダーウィンと現代の研究者をつなぐ成果について紹介します。

紹介した研究成果はこちら:
Austin et al. (2013) The origins of the enigmatic Falkland Islands wolf. Nature Communications 4, 1-7.
Hamley et al. (2021) Evidence of prehistoric human activity in the Falkland Islands. Science advances 7, eabh3803.

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書