第十五帖「蓬生」いちずに待ち続ける女の思いに心打たれる源氏

山本淳子の源氏物語解説 朗読とともに

31-10-2024 • 21分

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『奥山景布子のイマドキの源氏物語』小説家・文学博士の奥山景布子先生による講演をポッドキャストで。源氏物語の社会背景を現代用語で読み解き分かりやすく解説。
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第15帖の「蓬生」は、光源氏26歳の須磨下向から、帰京後の29歳までにあたります。この巻が描くのは、貧困と孤独に耐えながら、愚直にも光源氏を待ち続けた末摘花の物語です。
末摘花は、第6帖で光源氏が18歳の時に出会った女君で、故常陸宮の姫という高貴な血統ですが、顔立ちが大変個性的で、特に鼻の先が赤いのが特徴です。そのため、植物のベニバナの別名をとって、光源氏は彼女を「末摘花」と呼んでいました。
光源氏が都から去ると、末摘花の生活は悪化の一途をたどりました。しかし、彼女は父から譲り受けた住まいを離れず、ひたすら源氏を待っていました‥

■【この番組は‥】紫式部の研究者・山本淳子先生の解説と、舞台朗読などで活躍されている斉藤由織さんの原文朗読でお伝えする、源氏物語を知るためのポッドキャストです。源氏物語の雅(みやび)な世界観とストーリーを堪能できます。令和6年のNHK大河「光る君へ」の主人公は紫式部。ドラマの予習にも最適です。

■山本淳子‥京都先端科学大学教授。専門は平安時代の文化・文学と社会。2007年に一般書としては初の著書『源氏物語の時代』でサントリー学芸賞受賞。紫式部の作品を政治的な文脈という視点で分析している。

■斉藤由織‥日本大学芸術学部在学中に故高橋博師にアナウンスを、故西澤實師に朗読の教えを受ける。定例公演のほか、音楽や伝統芸能とのコラボレーションなど、様々なイベントや舞台で朗読を行っている。

■古典の日推進委員会とは‥
古典の日推進委員会は、源氏物語千年紀委員会を承継し「古典の日宣言」の趣旨に沿った事業を展開するため設立され、「古典の日」の普及啓発活動を行っています。11月1日は古典の日です。
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■日本伝統文化交流協会とは‥
日頃中々接することの出来ない限りなく上質な文化・演芸・音楽など幅広いジャンルで皆様の身近にお届けする機会を提供して参ります。また同時に芸術家、演者、アーティストの方々の発展支援に貢献出来る運営を目指しております。
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