朗読のアナ 寺島尚正
01-10-2024 • 10分
正岡子規が俳句や短歌のみならず、日本文学全体に大きな影響を与え、多大な功績を残したことはいうまでもありません。22歳で喀血して以来、その創作の多くは病に伏せる床のなかで行われました。身辺にあるものを見つめ、思索を巡らせては発見を続けました。物の形から人の顔を思い浮かべ、揺れるランプの炎の向こうに幻想を膨らませます。そんな子規の日常が映し出されたような掌編です