今回、2週にわたってお送りする特集のテーマは、
<自然に癒やされる旅 〜ウェルネスツーリズム〜>
人はなぜ旅をするのでしょうか。
新しい土地への好奇心、まだ見ぬものを探し求め、
“新たな発見をする”という体験や感動。
それらを求めるのは、私たち人類の遺伝子に組み込まれた本能であり、
旅はまさに人間の根源的欲求のひとつに数えられます。
その欲求が、コロナ禍という抑圧の時代を経て、さらに深く認識され、
近年、旅は新たなフェーズへと進化しつつあります。
そのひとつの進化形が、「ウェルネスツーリズム」。
今回、ウェルネスをテーマに研究を続ける、
医学博士の荒川雅志さんに、
ウェルネスの意義と旅の新たな役割について、お話を伺います。
荒川雅志さんは、日本のウェルネス分野研究の第一人者として、
「星のや沖縄」、「ハレクラニ沖縄」といった、
リゾートホテルウェルネス事業の監修、
そして、国際会議や大学で開催される講演会へ多数登壇されるなど、
幅広くご活躍されています。
第1回目。
まずは、荒川さんが提唱する“ウェルネス“の定義について、
そして、“ウェルネスツーリズム”がなぜ今、注目されているのか、
お話を伺いました。