#24 人材育成―武器の達人と素手の達人―

研究室でおしゃべり!ラジオde経営学

12-02-2022 • 17分

【テーマ】

競争力人材(実践力のある人)を育てるには。


【経営学的な整理と解決方法】

1.実践力のある人を育成する方法

・学習には2種類ある(応用的と反省的)。

→絶対的にどちらも大事。組み合わせ方が重要。

・基本の型を教えたうえで、経験を積んでもらうのが効果的=応用(先に勉強、後で使う)。

・武器の達人と素手の達人の例え。

→最初は武器を持った方がいい。持ったら、次に使い方を習得するのが大事。

「持つ」+「使う」⇒応用力(持つと使うはワンセット)。

・自分で新しいやり方を生み出す(武器のカスタマイズ)のは最終手段。


2.教える側と教えられる側の相性について

・武器の達人と素手の達人は、職場で「合わない二人」になりがち。

→組織にとってはどちらの達人も必要。本来は協力して一人前なはず。

→なぜそれを補う関係性になれないのか?やり方の対立は本質的ではない。

→組織の目標の欠如(何のために戦うか)。

・目標達成のためにお互いの力が必要だという事がわかっていない。

→目標ではなく人(相手)を見てしまっている。安定的な環境の組織で起こりやすい。

→実は安定していない環境なのに、その事実に目が行っていない末期症状かも(!)

・まず、全員が目標を見て走れているか要チェック。

・武器の達人には最初の教育係を担当してもらうのがよい。

・せっかく武器を持っているのに置いて戦っている人も(!)。まず使おう!


【関連エピソード】使える経営学シリーズ #1~3


【出演】

佐藤大輔(北海学園大学 経営学部・教授)

いまがわ・くにえだ(佐藤ゼミOB)

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