#27 離職と期待理論

研究室でおしゃべり!ラジオde経営学

29-04-2022 • 18分

【テーマ】

仕事で高い業績を上げていても、「もう続けられない…」と感じたことがある方、いらっしゃるのではないでしょうか?

どのようなことが要因になっているのか。

リスナーさんからいただいたおたよりをもとに考えます。


【内容】

・会社を辞める(離職)理由について。

→一生懸命業務に取り組んでいても、期待と合致していない。

→満足感がない、正当に評価をされていないと感じる。

・人間は、自分に対する正当な評価を期待するもの。

→実際にもらえた評価が全然違った→「期待が裏切られた」ということに。

・管理者は期待をうまく扱わなければ、部下は積極的に「行為したくない」という気持ちにまでなってしまう。

・インセンティブシステムで部下を動かそうとするよりも、管理者は部下から信頼されることが重要ではないか?

・管理者(会社)は、期待にいつも答えられるわけではないし、期待を全て把握できているわけではない。

→期待に応え続け、中長期的な信頼を築くのが管理者の仕事。

・日頃から、チームのメンバーへ必要なことを説明できているかが大切。

(部下にとってみれば、わかるように言われているか。)

→納得していないメンバーも、そのことを発言できる環境であるか。

・「誘意性」→部下が満足できる条件を示せているか。

メンバーがどんな人なのかよく見て、理解しなくてはならない。


【深堀り】

・知的にビジネスを行うことの重要性について。

・人を扱うことについて無神経な組織や管理者が多いのではないか。

→経験則で仕事をしているから無神経になってしまう可能性。

→感情論ではなく、理論に合わせて上手なやり方を考えればよい。


*関連エピソード  使える経営学#11  期待理論とは


【出演】

佐藤大輔(北海学園大学 経営学部・教授)

いまがわ・くにえだ(佐藤ゼミOB)

★皆さんからのおたよりもお待ちしています!

https://forms.gle/1HcvVrtbrMswTp6k8