【使える経営学 #8】企業の成功って何?

研究室でおしゃべり!ラジオde経営学

25-02-2022 • 23分

【テーマ】

企業の進展と発展―経営を続ける目的―


【内容】

・お金儲け→企業の存続→新しい物を生み出すこと(イノベーション)が必要。

・経営者は、儲けたいから経営を続けるのか?

・松下幸之助…生産こそ復興の基盤。産業人の使命。

→雇用をして失業を無くす→豊かさの実現。

・シュムペーター…社会の発展には変革が必要で、それを担うのが起業家(企業家)。

→起業家の使命はイノベーションを起こすことである。

・進展=漸次的に良くする(1を2にも3にも磨いていく)

・発展=イノベーション。非連続的、飛躍的。(0から1を生み出す)

・進展も発展も企業の仕事。

→安定的に製品やサービスを提供することと、新しい物を生み出すことの両方が必要。

・物が売れなくなっている現代には、発展が重要。

→少し良くなるくらいでは購買行動に繋がらない。

→私たちは今までにない物にはお金を出す傾向がある(生活を変えてくれる)。

・ひとつの会社が進展と発展をするのは、意外と難しい(ベクトルが逆)。

→人が発想の転換をする難しさ。どちらかに寄ってしまいがち。

・例)SONY(進展が得意)とApple(発展が得意)

・合理的な競争優位の獲得(進展)

情報の流れ:企業←顧客(市場)。顧客のニーズに応える。分析。

・創造的なアイデア創出(発展)

情報の流れ:企業→顧客(市場)。新たなニーズを創り出す。提案。

・合理的な経営と創造的な経営を上手く両立するために、経営者の裁量が必要。


【出演】

佐藤大輔(北海学園大学 経営学部・教授)

いまがわ・くにえだ(佐藤ゼミOB)

★皆さんからのおたよりもお待ちしています!

https://forms.gle/1HcvVrtbrMswTp6k8


【使える経営学シリーズ】

“ビジネスを知的に”をコンセプトに、ゼミ形式で学問的な経営学の知識をわかりやすく紹介。

日々の仕事や生活に役立てられるよう、日常とのつながりを大切に進行していきます。

リスナーさんご自身を取り巻く環境や出来事と関連付けて、「使う」ことをイメージしながら聴いていただけると嬉しいです。