#90 八重洲ブックセンターの復活と企業による本屋運営の潮流

booklife radio ‐本の未来を考える‐

15-05-2024 • 9分

【今回の内容】

「八重洲ブックセンター」は、創業の地である八重洲に2024年6月14日に「グランスタ八重洲店」をオープンすることが決まりました。以前は東京駅周辺にある八重洲の地に日本最大級の本屋を営業していましたが、2023年3月に閉店を余儀なくされていました。ファン層にとっては嬉しい知らせとなりました。


ただし、本店は2028年に超高層大規模複合ビル(2028年度建物竣工予定)への将来的な出店を計画していることが発表されてます。

つまり今回オープンする「グランスタ八重洲店」は、本店とは異なる位置づけで復活したと考えることが正しい理解でしょう。


「グランスタ八重洲店」ビジネスパーソン向けの書籍を揃え、八重洲ブックセンターの伝統を継承する店舗になると紹介されています。


他にも2月には阿佐ヶ谷で地元の老舗書店を引き継ぐ形で「八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店」がオープンしました。企業による地域書店の存続支援の動きが出始めています。

また、個人経営の本屋シェア型書店「本丸」にも企業が出展するケースが増加しているそうです。

企業がCSRやSDGsの観点から本文化の継承に関与しようとする傾向が見受けられます。町の本屋が減少する中で、企業による書店事業の継承は持続可能な取り組みとなり得るかもしれません。

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