事故の賠償が高額化、自転車保険が重要に 電動キックボードは対象外

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

15-06-2022 • 24分

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日本経済新聞の長岡良幸デスクです。

今回のテーマは「自転車事故への備え」です。自転車は身近な乗り物で、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに通勤で使う人も多く見かけるようになりました。ただ、心配なのが交通事故です。歩行者にケガをさせてしまい数千万円の損害賠償責任を負う、といったケースがあり、保険への加入を義務付ける自治体が増えています。

この場合の備えとしては「自転車保険」を思い浮かべる人も多いでしょう。ただ実は自転車保険に加入しなくても、必要とされる備えはできます。カギとなるのは「個人賠償責任保険」です。入った覚えはなくても、実は知らないうちに加入している人も多いかもしれません。契約している別の保険に自動的に付いていたり、補償対象に家族が含まれていたりするからです。

個人賠償責任保険は「誤って他人にケガをさせたり、他人のモノを壊したりしたとき」に備えられるのが特徴です。補償対象となるケースは幅広く、飼い犬が散歩中に通行人に噛みついてケガをさせたといった事例も対象です。保険料は手ごろで、契約する手段もいくつかあります。一方、自転車保険は個人賠償責任保険と傷害保険を組み合わせたものなので、自分のケガへの備えを考えるなら自転車保険に入るのも選択肢です。

この一方で、最近話題になっているのは電動キックボード。歩行者がヒヤリとするような危険運転もみられます。そして電動キックボードを運転していての事故は、個人賠償責任保険や自転車保険ではカバーできません。相手にケガをさせるなどしたときには、高額の賠償金を自分で払わなくてはならなくなることもあります。必要な保険に入ることも含めて交通ルールを守り、自転車も電動キックボードも安全運転を心がけましょう。

後半の人気コーナー「American Money Life」では、「中高生の『部活動』」についてREINAさんに聞きました。放課後に学校単位でスポーツなどをするのは日本もアメリカも似ているようですが、日米では部活動の目的や雰囲気、種目の選び方などで大きな違いがあるようです。毎日、長時間練習する日本の部活動は「私には無理かも……」とREINAさん。日本で専門知識のない教員が週末などに部活動の指導をすることも不思議だったようです。