今や日本映画界のレジェンドといっても過言ではない名優・片岡礼子を主演に迎え、慈愛溢れるタッチで活動を続ける安田真奈監督が、親子と学校、社会そのものの関係性をたった23分の長さで見事に描出した秀作短編映画。
ここでは5組の家族による「あした、授業参観いくから」「え?」という親と子のやり取りだけで、それぞれの家庭の内情などが瞬時に理解され、そして授業参観当日、何かが起きるのか? 何も起きないのか? といったスリルまで孕ませつつクライマックスへ進展していきながら、現代社会の縮図までも巧みに示唆してくれます。
短編ながら2時間越えの超大作に負けずとも劣らない、いや、短編だからこそ表現でき得る実験性を巧みに応用した、まさに映画的な「映画」であるともいえるでしょう。
見終わって、思わず誰かに感想やら自分の意見やらを言いたくなること必至。
安田監督の地元でもある関西地方では口コミで評判を呼んでのロングランとなり、片岡さんの故郷・愛媛県や愛知県でも上映。
そして4月16日から東京の新宿K's cinemaで1週間上映されます(連日ゲストトークあり)。
また4月30日からは名古屋シアターカフェにて1週間再上映(火水は定休。安田監督の過去8ミリ映画の上映もあり)
親の視点になりながら、その一方では子供の視点に戻りながら、様々な角度から見据えることの出来る大収穫の作品です。
#映画 #片岡礼子 #安田真奈
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