#58 みんまちトーク『まちの拠点ってどんな価値がある?(第三回)〜若手プランナー二人と元行政マンプランナーとが語り合う「まちの拠点づくり・・・その第一歩」とは』

みんなのまちづくりトーク

15-09-2024 • 15分

#58 みんまちトーク『まちの拠点ってどんな価値がある?(第三回)〜若手プランナー二人と元行政マンプランナーとが語り合う「まちの拠点づくり・・・その第一歩」とは』

この番組は「認定NPO法人日本都市計画家協会;通称⁠⁠⁠JSURP⁠⁠⁠(じぇいさーぷ)」がお届けするポッドキャスト『みんなのまちづくりトーク』です。毎回多彩なゲストと共に、いま話題のまちづくり事例、新しい制度、活動のhow-toなどを紹介していきます。

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第58回は、株式会社シグマ開発計画研究所の山本大地さんと、株式会社アルメックの永島 奨之さんをゲストスピーカーに迎え、Jsurp理事内山征さんのパーソナリティでお届けする「まちの拠点」に関する語り合いの最終回です。全三回でお届けしているこの番組、今回は、Jsurp理事であり元行政マンの民間プランナーである安藤さんが聞き手として加わり、「まちの拠点づくり、その第一歩はどうですれば良いのか」「行政の関わり方は」などについてお話し頂きます。ゲストスピーカーである若手プランナー、山本・永島両氏に、元ベテラン行政マンの安藤さんが絶妙な間で入るトークをどうぞお楽しみ下さい。

▼話していたことのリンク

・株式会社シグマ開発計画研究所

https://www.spi.co.jp/

・株式会社アルメック

https://www.almec.co.jp/

・鹿島田デイズ(神奈川県川崎市幸区)

https://kashimada-days.jimdosite.com/

https://kawasaki-city.note.jp/n/n96d00e652477

・まちなかベースキチキチ(神奈川県平塚市)

https://www.hiratsukamachikatsu.com/kichikichi/

・Jsurp「みんなのまちづくりノート」vol.6 まちの拠点づくり

https://jsurp.jp/gyouseki/minna_no_machi/

・Jsurp「まちづくり相談事業」

https://jsurp.jp/torikumi/

▼出演者

◆山本 大地(やまもと だいち)

神奈川県横須賀市出身。東京都立大学大学院卒業後、㈱シグマ開発計画研究所へ入社し、都市計画コンサルタントとして従事。現在は二児の父として育児にも日々奮闘中。

約8年前から川崎市鹿島田のエリアマネジメント組織である「鹿島田デイズ」の事務局を勤め、人と人とのゆるやかなつながりを生み出すコワーキングスペースの運営や交流イベントの企画を行っている。

◆永島 奨之 (ながしま しょうの)

1993年埼玉県生まれ。東京都立大学都市環境科学研究科修了後、2018年に株式会社アルメックに入社。入社後、神奈川県平塚市で地域主体のまちづくり、まちの拠点の運営を経験。現在もまちづくりのプラン作成や実践、交通計画等の業務に携わる。

□聞き手:安藤 裕之(Jsurp理事)

□パーソナリティ:内山 征(Jsurp理事)

◇フリーBGM・音楽素材MusMus https://musmus.main.jp

▼キーワード

はじめの一歩は?/鹿島田の場合は再開発計画/地域に入ったデベロッパーや地元地権者のまとまりがあったのが大きい/そこで地元地権者中心でエリマネ組織をつくろうという動きがあって「まちの拠点」をつくろうとなった/(まちの拠点の)担い手も地権者/地権者がやる気があったのが大きい/実際に物件を借りようとした際にデベロッパーの存在によってある程度負担を軽減できた/地元として初動の大きなリスクを背負わなくても出来た/空間確保出来るかどうかは大事/事業主体が出来た時もそのなかにまちの不動産業の方がいた/駅前の物件が見付かったのもその存在が大きい/平塚の場合は市が声掛けしたまちのメンバー/鹿島田と異なり不動産業者もいなかったので町を歩いて、情報を拾い集めた/泥臭い方法/そこについてもあまり近道はない/情報を沢山仕入れることが大事/町田でも盛り上がりつつあるが、なかなか情報が集まらない/ある程度の都心部では間借りでも良いのでは無いか/スタートは無理して物件をまるごと借りることに拘らなくても良いのでは無いか/小さくともスタートすれば/いろんな人が集まってこないと/不動産を借りる前に間借りで毎週イベントをスタートするほうがむしろ相応しい/はじまってから失敗するのは怖い/空き店舗借りて拠点つくった経験があるが、色んな活動をやっていたら、その物件に借り手がつき、閉鎖したことも/その後も何代か店は変わったがいまも埋まっている/本来の目的としては人の流れが出来たと/長く続けるという意味では初動期はチャレンジ出来るが、長く続くと個人ベースでは辛くなる/行政や企業の関わりは必然だと思う/次のフェーズとして必要/どのLINEでそれら協力を得るか/地元の地権者主導で事務局として地元の方々と話す立場としては/自分がアイデアを思いついても「それを誰が言うか」で(合意形成は)左右する/地権者の存在は有り難い/誰に納得して貰うかは大事/鹿島田はデベロッパーがまちの価値向上のスポンサーになった/一方で「行政の関わりはどうか」/行政の場合、人事が長くて5年、普通は4年で異動/地域から「抜けてしまうの?」と言われる/そのあと続かない/山本は鹿島田で8年目、永島は平塚で5年目/民間(コンサル)が関わると長く続く/行政に頼ってはいけないと思う/行政で、あるまちで成功すると他のまちも手が挙がると思うが/いま行政は「やってください」というスタンス/条例等でも「やるなら支援します」というスタンス/民間目線で言うと行政が持っている権限を少しでも移行して貰うと助かる/特に広場など公共施設の貸出やそのルール(稼いでは駄目)/それがやれるように下支えするのが一番の行政の仕事/あまり行政に自主事業をやってもらいたいとはあまり思わない/今回の番組で「まちの拠点」は一定の効果がありそうだと分かった/もしゲストスピーカー二人に相談があったら、Jsurpのまちづくり相談窓口までお問い合わせ願いたい(おわり)