#44 みんまちトーク『公共空間の活用・プレイスメイキングの第一歩(3);「みんまちノート」連動型対談』

みんなのまちづくりトーク

11-02-2024 • 20分

#44 みんまちトーク『公共空間の活用・プレイスメイキングの第一歩(3);「みんまちノート」連動型対談』

この番組は「認定NPO法人日本都市計画家協会;通称⁠⁠⁠JSURP⁠⁠⁠(じぇいさーぷ)」がお届けするポッドキャスト『みんなのまちづくりトーク』です。毎回多彩なゲストと共に、いま話題のまちづくり事例、新しい制度、活動のhow-toなどを紹介していきます。

★☆★「この番組、いいね♪」とお感じになった方は是非、当協会(JSURP)へのご寄付を御願いします!あなたのご寄付がわたしたちNPO法人のエネルギー源になります!⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://jsurp.jp/nyuukai/⁠⁠⁠⁠⁠

第44回は、前々回、前回に続き、当会Jsurp日本都市計画家協会の理事;三谷繭子(みたにまゆこ)さん、同じく理事;園田聡(そのださとし)さんをゲストスピーカーに迎えた、公共空間の活用・プレイスメイキングの第一歩、について語り合うシリーズの第三回です。今回はパーソナリティの内山さんをまじえたフリートーク。当会オリジナル『みんなのまちづくりノート』の「vol.3 公共区間の活用」や「vol.8 ウォーカブルなまちづくり」に沿いながら、ディスカッションを繰り広げます。是非当会Webサイトから各ノートをダウンロードしたうえでご視聴をお楽しみ下さい。

▼話していたことのリンク

株式会社Groove Designs(グルーヴデザインズ)

https://groove-designs.com/

有限会社ハートビートプラン

https://hbplan.jp/

Jsurp日本都市計画家協会オリジナル『みんなのまちづくりノート』

https://jsurp.jp/gyouseki/

(vol.3 公共区間の活用、vol.8 ウォーカブルなまちづくり)

「mygroove」(マイ・グルーブ 〜若い世代や多様な人がまちの取り組みに参加できる共創まちづくりプラットフォーム)

https://mygroove.city/

▼出演者

◆三谷繭子(みたにまゆこ):株式会社Groove Designs代表取締役。認定特定NPO法人 日本都市計画家協会 理事他。2017年にGroove Designsを創業し、全国各地でまちなかのプレイスメイキングプロジェクト、地域のビジョンづくりなど地域主導のまちづくりを支援。リアルな場での支援とともに、まちづくり現場のDX事業として、共創まちづくりデジタルプラットフォーム「my groove」の開発・社会実装に取り組んでいる。また、2022年末に地元である広島県福山市にUターンし、家業である建設会社・大和建設株式会社にも参画。自ら地域に根ざした活動を実践すべく奮闘中。

◆園田聡(そのださとし): 有限会社ハートビートプラン 代表取締役(共同)、認定特定NPO法人 日本都市計画家協会 理事他。1984年埼玉県所沢市生まれ。2009年工学院大学大学院修士課程修了。商業系企画・デザイン会社勤務を経て、2015年同大学院博士課程修了。博士(工学)。2016年より有限会社ハートビートプラン。専門は都市デザイン、プレイスメイキング。現在は、大阪・東京を拠点に全国各地でプレイスメイキングの理念・手法を用いた実践・研究に取り組んでいる。著書に「プレイスメイキング~アクティビティ・ファーストの都市デザイン~」(学芸出版社)。「都市を学ぶ人のためのキーワード事典 これからを見通すテーマ24」(共著・学芸出版社)

□パーソナリティ:内山征(Jsurp理事)

◇フリーBGM・音楽素材MusMus https://musmus.main.jp

▼キーワード

これまでの行政からコンサルが仕事を受けて専門的な計画を立てるということだけではなく/市民や事業者や企業の方々と共に活用の観点で議論が進んできた/行政より民間が得意な部分も/一番話しをするのは地元の方/個店の方や企業の方/プレイスメイキングという点もプロセスづくりが大切/まちの方々と意見を戦わせる場/協働するための仕組みづくり/これまでと変わってきた点、より大事になる点/公民連携の時代/最近行政側から市民のひとに「もっと使ってほしい」と話す/昔は無かった/ある種の権限委譲をしないと成り立たない時代/一方でこれまでの延長線上のやり方では実現しない/未だ表裏/進みたい方向性と出来ないジレンマ/行政側も市民側も意識をどう転換していくのか/数年前から取り組んでいるのはデジタル手法を使った市民コミュニティの形成/意見表明しやすくなる仕組み/取り組みの可視化/マイグルーヴというウェブサービスツール/実験的にいくつかの地域で導入、伴走/プランニングしていくときに意見募集やアンケート/時間や場所に限らず参加出来る/栃木県の小山市で実証実験/少しずつ「自分も関われるのだ」という気付きの広がり/エンパワーメントされていく/公共空間関係も、それ以外でも利用出来る/アナログなヒアリング以外にも様々なコミュニケーションの方法が拡がっている/プランニングはもちろん大事だが/その精度を上げていく/より実情に即したプランにしていく/書いたプランがちゃんと実現するように意識してきた/プランを描くことよりも、そのプランに対してどのような関わりしろを作れるか/いろんな専門家と行政以外のヒトの関わりをどうつくれるか/自分たちが学んできた都市計画論が理想論であってその実現性がなくなってきた今、自分たちも変わっていかなくてはならない/立地適正化や都市マスで計画をつくる際は平面のゾーニングをする/一度できた町をつくりなおす時は公共空間を活用して資産価値を上げることもある/ビルを建て直す資金を得るためには住宅を積む/そのためには生活支援サービスをつくる必要がある/やってきたことに対してどの程度執着するか/50代でまちづくりの評論家になってしまっては駄目/自分のあたまのなかもリデザインしなくてはならないなと/まちづくりをやっていると困ることがある/それはステークホルダーがあつまる時間がないということ/例えば夜は飲食店経営者が出られないなど/時間的な制約でマッチングが出来ないなかで「マイグルーブ」のようなツールを使うのは大きい/(三谷)ライフスタイルが多様化しているし、夫々仕事がある/いろんなひとに関わって貰うのが難しくなる/コミュニティは内向きになることが多い/よってまちづくりも内輪になりがち/そうなると、ソトの人の、その輪に入っていない人がはじかれてしまう/インクルーシブな関係をどうつくるか/その課題感からつくったのがマイグルーブ/具体的にミスリードが起きることも/物販の人たち(商店街の人たち)と飲食店の人たちで意見が異なる/偏ったメンバーだと(まちづくり方針を)ミスリードしてしまうことも/(園田)いろんなチャネルで声が反映されること、関わりしろをどうつくるかは、この業界でチャレンジすべきこと/いろんな意見がひろく集まることと集まった意見が反映されること/その信頼/「計画立てて、パブコメして・・というと4−5年かかることもあるが、社会実験だと春企画して秋に実践することも可能/画期的/関わる肌触りがある/新しい意見集約の技術と、アナログの出会いの場、実践の場の組み合わせが現場で起こると裾野が広がると期待する/(内山)社会実験が良いのは「常設でないから」ということもあろうが、基本、建設的な意見が出る/否定するような意見が出にくいのが良いと思う/(園田)試してみて、駄目だったら変えれば良いというが良い/コロナ禍の米国NYの道路にレストラン出して良いという取り組みは「届出したら誰でも出して良い」という点が良かった/もっと機動力があってダイナミックになっていくと良いと思う。