#45 みんまちトーク『公共空間の活用・プレイスメイキングの第一歩(4);「みんまちノート」連動型対談』

みんなのまちづくりトーク

18-02-2024 • 18分

#45 みんまちトーク『公共空間の活用・プレイスメイキングの第一歩(4);「みんまちノート」連動型対談』

この番組は「認定NPO法人日本都市計画家協会;通称⁠⁠⁠JSURP⁠⁠⁠(じぇいさーぷ)」がお届けするポッドキャスト『みんなのまちづくりトーク』です。毎回多彩なゲストと共に、いま話題のまちづくり事例、新しい制度、活動のhow-toなどを紹介していきます。

★☆★「この番組、いいね♪」とお感じになった方は是非、当協会(JSURP)へのご寄付を御願いします!あなたのご寄付がわたしたちNPO法人のエネルギー源になります!⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://jsurp.jp/nyuukai/⁠⁠⁠⁠⁠

第45回は、4回に渡って続いた、当会Jsurp日本都市計画家協会の理事;三谷繭子(みたにまゆこ)さん、同じく理事;園田聡(そのださとし)さんをゲストスピーカーに迎えた、公共空間の活用・プレイスメイキングの第一歩、について語り合うシリーズの最終回です。今回も、パーソナリティの内山さんをまじえたフリートーク。当会オリジナル『みんなのまちづくりノート』の「vol.3 公共区間の活用」や「vol.8 ウォーカブルなまちづくり」に沿いながら、ディスカッションを繰り広げます。是非当会Webサイトから各ノートをダウンロードしたうえでご視聴をお楽しみ下さい。

▼話していたことのリンク

株式会社Groove Designs(グルーヴデザインズ)

https://groove-designs.com/

有限会社ハートビートプラン

https://hbplan.jp/

Jsurp日本都市計画家協会オリジナル『みんなのまちづくりノート』

https://jsurp.jp/gyouseki/

(vol.3 公共区間の活用、vol.8 ウォーカブルなまちづくり)

「mygroove」(マイ・グルーブ 〜若い世代や多様な人がまちの取り組みに参加できる共創まちづくりプラットフォーム)

https://mygroove.city/

▼出演者

◆三谷繭子(みたにまゆこ):株式会社Groove Designs代表取締役。認定特定NPO法人 日本都市計画家協会 理事他。2017年にGroove Designsを創業し、全国各地でまちなかのプレイスメイキングプロジェクト、地域のビジョンづくりなど地域主導のまちづくりを支援。リアルな場での支援とともに、まちづくり現場のDX事業として、共創まちづくりデジタルプラットフォーム「my groove」の開発・社会実装に取り組んでいる。また、2022年末に地元である広島県福山市にUターンし、家業である建設会社・大和建設株式会社にも参画。自ら地域に根ざした活動を実践すべく奮闘中。

◆園田聡(そのださとし): 有限会社ハートビートプラン 代表取締役(共同)、認定特定NPO法人 日本都市計画家協会 理事他。1984年埼玉県所沢市生まれ。2009年工学院大学大学院修士課程修了。商業系企画・デザイン会社勤務を経て、2015年同大学院博士課程修了。博士(工学)。2016年より有限会社ハートビートプラン。専門は都市デザイン、プレイスメイキング。現在は、大阪・東京を拠点に全国各地でプレイスメイキングの理念・手法を用いた実践・研究に取り組んでいる。著書に「プレイスメイキング~アクティビティ・ファーストの都市デザイン~」(学芸出版社)。「都市を学ぶ人のためのキーワード事典 これからを見通すテーマ24」(共著・学芸出版社)

□パーソナリティ:内山征(Jsurp理事)

◇フリーBGM・音楽素材MusMus https://musmus.main.jp

▼キーワード

(園田)「デジタルも活用した多様な意見の集約」×「短いスパンで実践に結びつける社会実験」/時間の概念が大切/地元の人や民間の人が主役と見えるが行政の人で無ければ出来ないことがある/法律や制度を変えたり、創造的な活動が出来る環境をつくるのは行政のお仕事/そのようななか、地元や事業者と一緒に仕事をするなか、「コンサル」はどのような専門性やスタンスでそこに向かうのが大切なのだろうか/例えばファシリテーター(進行役)という役割や専門的な提案などか/(三谷)民間の方と行政の方にどうしても隔たりが生まれたり夫々の立場で発言しがちなところに、フラットな立場で繋ぐということ/行政から委託を受けることが多いものの、大事にしていることは(むしろ)民間の方達と、個々に向き合う、関係構築をすること/一対一の関係性をつくるのは大切/どうしても携わるのは業務期間となってしまうことが多いが/第三者的な立場だからこその役割/(内山)仕事のときとボランティアの時がある/基本的には自分のスタンスはプロデューサーの立場で絶対ディレクターにはならないという基本姿勢を持っている/中身に携わるとこだわりが出てしまう/地域のひとたちは「ボランティア」で参加しているので、それぞれにとって参加意義が出るように気を配りたいと思っている/例えば不動産関係者であれば不動産価値が上がりますよ、といったこと/ビジョンをしっかりもっていれば、少しずつずれてしまうことがあっても大丈夫/いま平塚市でやっているのは、最初に「キャパシティビルディング」(社会実験)をはじめ、その後にまちのビジョンをつくる、という手順/地元も「この勢いのまま再開発しよう」ということに/途中、地域の方々とともに(ビジョンを)パースに書いて地元に掲示しているのだが、それを見て「ここに描かれているこれ、俺らでやる」という地域の人の声が挙がってきた/社会実験文化が出来たから/(園田)僕らが学生時代学んだ都市計画とは異なってきている/(三谷)やってみても良いんだ、となると「やりたい」という人が出てくる/(内山)ナカとソトなら、ソトでやるほうが見て貰えるという感覚/(園田)シーンという言葉をよく使うが、まちの印象が現れるのは「公共空間」/我々は建物の「ソト」で街の印象を感じ取っている/そのために「公共空間の利活用」「ウォーカブル」「シティプロモーション」「観光」に繋がってくる/そこの基本を大事にしたいと日頃思う/(内山)昨年を鹿児島県の道路上でピクニックをした/使って貰うためにどうしたら良いかという視点で仕事をしてきたが「ピクニックは、どう楽しむか」という視点だった/その視点が楽しく新鮮だった/ピクニックギアもつくった/(三谷)「あ、ピクニックか。やってみよう。」という気軽さが大切。まちづくりやろうというとなるとよほど奇特な人しか・・/(園田)自分自身も一ユーザーとして楽しみたいと思う/ちょっとだけ面白く生活する知恵を知っているというくらいの関係性だと、クリエイティブな議論が、信頼性をもってやれる気がする/(内山)スケボー少年が地元の公園に集まってきたとき「いっそ、公認して、オリンピック選手が出た方が良いのでは?」と言って、ちょっと引かれてしまったが、本音でそう思う/(園田)そういう「心持ち」のようなことが、今回のみんまちノート「パブリックスペース」を読んで感じて貰えると嬉しい/(内山)少し前の「みんまちトーク」で「エンタメまちづくり」をJsurp会員の市村さん中心に語り合ったので、是非その回も聞いてほしい。