「マーベルズ」「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」「ぼくは君たちを憎まないことにした」「蟻の王」

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20-11-2023 • 6分

産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。

■サムネ画像は:映画「マーベルズ」場面写真©Marvel Studios 2023 Studios 2023

■「マーベルズ」
米スーパーヒーロー映画「キャプテン・マーベル」の続編で、「アイアンマン」や「アベンジャーズ」など「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの33作目。配信ドラマまで入れると全貌を把握できるのは相当なマニアだけといっていい奥深いシリーズだが、この新作は予備知識なしで映画館に出かけても十分に楽しめるはずだ。なんといってもテンポがいい‥

■「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」
アナ・リリ・アミリプール監督による現代のおとぎ話。社会の制約の外にこそ真の人間性はある、と訴えている。 主人公は、米・ニューオーリンズの精神病院に12年間隔離されていたモナ・リザ。彼女は赤い満月の夜、他人を自在に操れる能力とともに覚醒し、脱走する‥

■「ぼくは君たちを憎まないことにした」
130人が死亡した2015年のパリ同時多発テロ。評者は当時、外信部記者だったので記憶によく残る。このテロで妻を失ったジャーナリストのアントワーヌ・レリスがフェイスブックに「金曜の夜、君たちはぼくにとってかけがえのない人の命を奪った。彼女はぼくの最愛の妻であり、息子の母親だった。だが、ぼくは君たちを憎まないことにした」という書き出しでテロリスト宛ての手紙をしたためた‥

■「蟻の王」
60年ほど前、イタリアで実際にあった同性愛をめぐる裁判の行方を追った作品。詩人・劇作家・演出家で蟻の生態学者としても知られた実在の人物、アルド・ブライバンティと、彼が愛した青年、エットレを取り巻く当時の不寛容な社会を描き出している‥

■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)

■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。

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