【ひなたのこども】第14回 約束を破ってしまった

まいぷれかまくラジオ

17-07-2018 • 4分

ぴよとの約束を破ってしまった。 寂しさ悲しさは細胞の記憶として一生を支配するような気がして、怖い。 ごめんね、ぴよ。 「細胞の記憶」 先日、夜寝る前に、ぴよがすごろくを持ってきて、「明日これ一緒にやろうね」と言ってきました。 とんが昼寝している間か、DVDでも見ている間にそーっと抜け出して1回ぐらいできるだろう、と思い「そうだね。明日やろうね」と約束。 でも実際は無理だった。 とんは最近一段と甘えっこで、ちょっとでも私の姿が見えないのに気が付くと大泣き。 もちろんすごろくなんかはすぐにグチャグチャにしちゃうから、一緒にはできないし。 ひろさんもいる休日だったので、結局ひろさんと2人でやってもらいました。 「パパと2人でやってくれる?」とぴよに聞いたら最初は「嫌だ。」と言ったんだけど、 とんにすごろくを荒らされ、そっちのほうがすごく悲しかったようで「いいよ。」と言い直しました。 ごめんね。 ごめんね。 また約束が守れなかった。 後から私が「ごめんね」と言ったら、「いいよ。」とさらっとしていました。 でもね、こういうのって、細胞の記憶に残ることを私は知っている。 脳の記憶は、都合よく忘れたり、ふとした瞬間に部分的に思い出したりするけれど、細胞の記憶は思い出さない。 だけどその人を作っている。 そんな気がします。 (科学的なことではなく、私の主観です) 私自身。 「お母さん、こっちを見て」 と訴える細胞がある。 たぶんその細胞たちが、これまでの苦しかった体験〜摂食障害や父への壮絶な嫌悪など〜を産みだしていたのでは、と思っています。 (それについては、書ける時期がきたら書きます。 または、ちょこちょこ話題に絡めて小出しにします。) ぴよは、今回私が約束を破ったことはすぐに忘れてしまうでしょう。 この先同様のことがあっても、今回のように私をさらっと許してくれるでしょう。 でも、細胞が悲しみ、それを記憶し、後々ぴよの体を作っていき、私のように蝕まれてしまったら・・・・・ そんなことを考えると怖くてたまらないのです。 ぴよは子供のころの私と違って、笑顔で「ママ大好き」と言ってくれるから、それに甘えて「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせている。 でも、ぴよの寝顔を見ているときとか、ぴよを感情的に怒ってしまったときとか、 日常のふとした瞬間に、大丈夫が揺らぎ、恐怖が襲うのです。 私が娘の奥底にインナーチャイルドを埋め込んだ気がして、もう取り返しがつかないような気がして、怖くて怖くてたまらない。 ぴよ、本当にごめんね。