今には二度と戻れない 遠い街の灯が揺れる二度と戻れぬ道のさき古い写真いにしえの影風に消えることばたち 歩んだ日々が窓越しに沈む夕陽に心焦がし冷たい指でなぞる記憶とめどなく流れ出す涙 今には二度と戻れない時の流れは無常の川心に残る遠い故郷夢の中でだけ逢える人 見送った列車の音が夜の静寂に響き渡る別れの歌が胸に染みて形ばかりの微笑み浮かべ 絡み合った赤い糸が解けないまま遠く離れて寄り添うこともできずにただ孤独に揺れる影 今には二度と戻れない時の流れは無常の川心に残る遠い故郷夢の中でだけ逢える人