古典オタク、それも『源氏物語』のオタクであることを自認しているおぎたまですが、わたしたちには大先輩がいらっしゃいます。
そう、『更級日記』の筆者である菅原孝標女さんです。
少女時代に源氏物語にあこがれて、源氏物語を読みたいと神仏に祈る、女の幸せもほったらかし、妄想が暴走するなど・・・。1000年の時を経て平成時代に高校生だった私たちにも思い当たることが数多あります。彼女の振る舞いに「1000年経ってもオタクはオタク」という真実を見てしまうのです。
しかもその様子を記した日記が1000年経っても残っているとなると、これはもう「源氏物語の元祖にしてトップのオタク」と呼ぶにふさわしいのでは???
ところが平成から時を経て、令和を生きる私たちが今更ながら『更級日記』を読んでみたところ、「思ってたんと違う・・・?」という事態に相成りました。
さあ、今宵もつぼねに集い、友がたりをいたしましょう。
<時のしおり>
(00:00) 今更ですが…
(02:04) 元祖、源氏オタク
(07:19) 全巻セットGET!さあどう読む?
(11:24) “をばなる人” 気になる正体
(14:16) 作者はアノ有名人の子孫
(20:47) 大いに共感!妄想癖
(26:57) 結婚後に訪れたトキメキ
(29:56) 作者にとっての“源氏の君”
(33:28) 更級日記は源氏オタの本ではなく…
(38:34) 占い師・おぎより孝標女へ
(44:51) コメントなどご紹介
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
※内容は諸説あります。
<おぎ注>
『更級日記』:菅原孝標女の記した日記。10代の少女時代から50代頃までの人生を描いた。父の赴任に同行した際の旅の様子なども描写しており、当時の日本の風景を知ることが出来る。
藤原道綱の母:日本最初の日記文学である『蜻蛉日記』の筆者。菅原孝標女の母が道綱の母と姉妹であったため、菅原孝標女に源氏物語をプレゼントしたのは彼女ではないかと目されている。
菅原道真:平安時代初期の文人にて政治家。菅原道真の玄孫(やしゃご)が菅原孝標。漢籍に通じており、朝廷に重用されたが、藤原時平の讒言(昌泰の変)により、太宰府に左遷され、不遇の死を遂げる。福岡県の太宰府天満宮は学問の神様として菅原道真公を祀っている。
源資通(ふじわらのすけみち):平安時代の公卿。藤原道長の嫡妻・源倫子とは縁戚関係にある。菅原孝標女が出仕した先でちょっと仲良くなり、うっすらロマンスが生まれた。
<出典>
『更級日記』江國香織訳 河出書房新社 古典新訳コレクションhttps://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309420196/
『更級日記』岩波書店 新日本古典文学大系
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b593213.html
※土佐日記、蜻蛉日記、紫式部日記の合本です。
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