前回の終わりの予告編で「この世をば・・・」という一節が聞こえたその時から、21世紀とは、令和とは、こういう時代であるのだと、まざまざと思い知ったのです。高校時代に知った「この世をば」の歌が再現される時が来たのですから。それからというもの、ネットの関連記事を読み漁ったり、ビギナーズクラシックス小右記を再度確認したりするなど、その時を万全の態勢で迎えようと準備をしていたのですが・・・。
いやそこに至るまでのあんなことやこんなことやそんなことをあげな風に超特急で突っ切っての「この世をば・・・」ですよ。情報過多にもほどがある・・・!他にもたくさんの名シーンがあったのですが、またしても予告編でちらりとお姿の見えたあの御方に最後を持っていかれたような気もしてなりません。
渡辺行成とはまた違った胃痛に苦しみつつ、今宵もつぼねにやってきました。消化不良のこの気持ちをとくと友がたりいたしましょう。
<今回配信の注意>
※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。
※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。
<おぎ注>
「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」藤原道長詠 小右記より。 おぎ訳:今日、私の満願は成就した。ここに私の大事な人があの満月のように誰ひとり欠けることなく集ってくれたのだから。
たま訳:俺たちのあの月の約束を果たしたよ。ふたりで闘ってきたことがこうして形になった。ほら、あの時と同じ月が。まひろ、forever!
『この世をば』:永井路子著 朝日新聞出版
https://publications.asahi.com/product/24522.html
『栄花物語』: 平安時代の歴史小説。藤原氏の栄花を描いた。赤染衛門が著者と目されているが、ハッキリとは分かっていない。
<こちらもどうぞ>
#31 あなたはどっち派?「栄花物語」or「大鏡」
https://spotifycreators-web.app.link/e/4kG3F7XYDOb
※おぎがわかりやすく概要を説明したものにつき、テストで書いてもマルはもらえませんので要注意!
<出典>
ビギナーズ・クラシックス『小右記』 藤原実資 倉本一宏編 角川ソフィア文庫
https://www.kadokawa.co.jp/product/322207000633/
<参考>
・ダイジェスト映像はこちらでご覧になれますhttps://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/pyVjX9MK7y/bp/pvbQy5x3KB/
【ドラマをもっと楽しむコラム】をしへて!倉本一宏さん ~この世をば!一家三后と藤原道長の「望月の歌」https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/pZeqnkNw6Z/
【用語集】第44回より「官奏/太皇太后」
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/p4bYPeM73K/
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
※内容は諸説あります。
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