おぎたまは、お互いに面白かった本をおススメしあう習性があります。同じ本を読んだ感想を友がたりするのは、他では味わえない時間です。
今回の1冊は藤原行成が書き、倉本一宏先生が編集なさった「権記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」です。
トップオブトップである藤原道長の記した『御堂関白記』、賢人右府と称えられた政府のご意見番・藤原実資の記した『小右記』、そしてそれらに並ぶ『権記』。藤原行成は彼なりの視点でひたむきに己の仕事を書き残しました。高校時代はただの知識でしかなかった『権記』ですが、平成を超え、20世紀を超え、21世紀の令和の時代なって初めて、血の通った古記録としてその温もりと息遣いが胸に迫ってきたのです。
そんな『権記』をおぎが勝手におたまに送りつけたところから、今日の友がたりは始まりです。さあ、今宵もいつものつぼねに集い、友がたりをいたしましょう。
※ご注意ください※
この回では「権記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」について熱く語りますので、ネタばれありです。本書をゆっくりと読みたい方はご注意ください。
<時のしおり>
(00:00) 今夏はこれ一択!行成くん日記
(03:35) 倉本先生には感謝しかない
(09:27) 「権記」ならではの面白さ
(10:50) ちょっとグロい夢を見た日
(18:30) 夫の鑑!まめびとな行成
(23:13) 読み比べで楽しむ“行成らしさ”
(25:08) 三者三様、祝いの席での騒動
(28:24) 道長&実資の日記を覗くと
(30:58) 実際、行成はどう思ってたのか?
(35:06)一条帝は誰に歌を残したか
<おぎ注>
「露の身の 仮の宿りに 君を置きて 塵を出でぬる ことぞ悲しき」『権記・ビギナーズクラシックス日本の古典』より。おぎ訳:露のようにはかない我が身であった。この世に君を置いて逝かねばならぬことが悲しいのだ。
<出典>
『権記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』藤原行成著 倉本一宏編 角川ソフィア文庫
https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g322103000169/?cvid=ssuggest
『藤原道長「御堂関白記」を読む』 倉本一宏著 講談社BOOK倶楽部
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000377871
『小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』 藤原実資著 倉本一宏編 角川ソフィア文庫
https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g322207000633/
<参考>
#28 おぎたまこの一冊「小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」
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