#9 レゲエミュージック 最高!by 曽我部恵一

西寺郷太の最高!ファンクラブ

06-07-2021 • 49分

前回に引き続き、西寺の少し先輩でなんでも話せる先輩・曽我部恵一さんをお迎えします。前回は、十代の頃にハマった最高のアルバムベスト3などをお伺いしていきました。(前回のエピソードはこちら「#8 70'sミュージック 最高!~ Guest:曽我部恵一」)今回は、二人が感じるプリンスの人間性と音楽、いまハマっている最高!な音楽は?、いつまでも話せる二人だからこその音楽愛溢れるトークをお送りいたします。

十代の頃にハマった最高のアルバムベスト3では、プリンス「Around The World In A Day」を挙げていましたが、どう衝撃を受けたのからさらに深堀していきます。当時、ザ・ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ」みたいなカラフルなアルバムと言われていた。だが、現在聴くとポップよりかはファンクの芯が強く出ているとイメージの違いがあるとのこと。曽我部さんは、当時と今の耳の感覚、イメージが変わったことも明かしてくれます。また、西寺はプリンスの「Raspberry Beret」を聴いて、T・レックスのような、ボーカル兼ギタリストでもあるマーク・ボランを想起させたことも話す。イギリスのロックバンド・パワー・​ステーションデュラン・デュラン)が人気絶頂のときに企画されたコラボ・バンドのこと)が「ゲット・イット・オン」をカバーしていたように、T・レックスのリバイバルの波がきていたように、プリンスの「Around The World In A Day」を感じることも。曽我部さんにとって「Around The World In A Day」は初めて買ったレコードであり、「Purple Rain」は友人が購入したのをコピーしたとのこと。その後は、プリンスの楽曲はチェックして購入していたとのこと。最近では長距離運転に「Sign of the times」をお供にしているようですが、その時にまた新たな気づきが生まれることも多いのだとか。曽我部さんが15歳の頃好きだったのは、1986年発表のアルバム「パレード」であった。何を悲しがっているかわからない、悲しみを感じ、その曖昧さにある彼の魅力が引き立ち、惹かれているからだとか。最後に収録されている楽曲「Sometimes It Snows In April」が象徴的であり、曽我部さんがプリンスに引っかかっていることだとか・・・。西寺はプリンスから感じる「天才」について、スターである天才・錦織一清さんやマイケル・ジャクソンの共通点は模倣がうまいこと・・?曽我部さん、西寺のプリンスの凄さについて追求していきます。佐藤タイジさんがゲストの「#5 プリンス 最高! ~ Guest:佐藤タイジ」でもたっぷりと言及していきましたが、曽我部さんかが感じる彼の凄さや偉大さ、音楽は大前提として「心」を動かす何か、感じたことを、表現していくのが一番の彼の強みだなと感じるのだとか。他人が想像できないような歌詞、コンセプトの明確さも多くの人々を魅了し続ける理由でもあるだろう。ハワイ旅行で聴いたプリンスの楽曲はなんだったのか気になりますが!(これじゃないかと思う楽曲がある人はぜひ「#西寺郷太の最高ファンクラブ」で呟いてください!)

プリンスの初めての音楽体験のエピソードも、音楽を始めたのは彼の家庭環境にあることも。幸せな楽曲であっても、どこか寂しさや悲しさを感じるのはプリンスの良さであって、その人間味が出ているものこそが作品であり、人間が作る楽曲とはまさにこういうこと。作品・音楽はその人そのものであるよね、と曽我部さんがおっしゃったように、その人によって生み出される音楽を受け取った私たちは自然とその人の魅力や内面性に触れているのかもしれません。

曽我部さんは、前回のエピソードの後半部分で、ワム!Culture Clubが好きだったことも話してくれています。いま、ハマっている最高!の音楽は、なんと「レゲエ」だとか。昔からレゲエは好きだったが、再びブームが来ているのだとか。Culture Clubがポップ・レゲエ、ラテン、モータウン・サウンドを感じられる、例えば「君は完璧さ / Do You Really Want To Hurt Me」のように。曽我部さんはレゲエにハマったきっかけは、THE CLASHだったのだとか。パンクを好きな人はレゲエが好きだとか・・?パンクを好きな人は、間接的にレゲエに触れている?!レゲエはずっと変わらないものであって、流行り廃りがないから、いつでも落ち着けるから、どの時代でもハマる?一番かかっている音楽は実はレゲエかもしれない?身体的な快楽性が魅力であって、リズムにノレるかどうかである。昔と違って、今のレゲエの音楽は、ファンクと合体して最強の音楽になっていることも。レゲエのコード進行よりも、何を歌ったのかが重要である。レゲエには独特の文化?風潮もあり、西寺が名古屋で体験した「Midnight Love Call」の珍事件エピソードも。※ダブ・プレート(DUB PLATE):レゲエ界隈でよく耳にする言葉であり、簡単に言えば、替え歌のこと。楽曲のメロディに乗せて、歌詞に盛り込んで制作された”世界にたった1枚だけ”のレコード(通常は10inchのアセテート盤)。

「80年代で好きな楽曲は?(シングル)」との質問に、西寺は、ティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」を挙げた。NONA REEVESの9月8日(水)発売予定のアルバム『Discography』制作のために、たくさんシングル楽曲を聴いた西寺、その中でもこの楽曲のメロディの良さについて語る。(※アルバムからの先行楽曲「Seventeen」は配信中:)一方、曽我部さんはDaryl Hall & John Oatesの「Method of Modern Love」を挙げてくれました。Culture Clubもワム!も今思うとモータウンビートがあり、とびきりの明るさの煌めきが散りばめられていて、芯にあることも。マイケル・ジャクソンも話すフィル・コリンズの魅力とは?曽我部さんのソロ作品が顔ジャケになったら、このエピソードをぜひ思い出してください…!

2回に渡り、曽我部恵一さんをお迎えしました!西寺も絶賛し、通っている下北沢「カレーの店 八月」と下北沢の中古レコード屋「PINK MOON RECORDS」も行ってみてくださいね。サニーデイ・サービス、最新作『いいね!』やソロ作品『Loveless Love』を配信中です。公式サイトTwitterで曽我部さんの情報はチェックしてみてください。次回もお楽しみに。

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