マンガをヒットさせるのは“ウリ”より“売り”  読者がお金を払っても読みたい「課琴線」はどこ? #68

漫画家ためになるラジオ

24-05-2024 • 43分

1つの話の中に、あれもこれもと詰め込みすぎて、「パフェ全部盛り」状態になってしまう……。


漫画を描く人なら、誰もが抱える悩みではないでしょうか。


考えなければならないのは、漫画家としての自分のストロングポイントである「ウリ」と、読者がお金を払いたくなる「売り」がどこにあるのかということ。


「ウリ」の部分については、1つの話の中に入れている自分が良いと思う要素を、全部書き出してみましょう。


きっとたくさん出てくると思いますが、パフェでいう「季節のフルーツ」や「生クリーム」、または「コーンフレーク」といった素材に、各々切り分けることができるはずです。


そして「売り」の部分については、果たして自分の作品のどこに課金をしたくなるライン=「課琴線」が存在するのか、を考えてみましょう。


読者が面白い・良いと思う作品を描くことと、読者がお金を払ってくれる作品を描くことは、残念ながら決してイコールではありません。単に良い作品を描いてお金をもらう、というのはとても難しいこと。


売れるを意識するのはよくない、という意識はモノづくり全般において根強いかもしれませんが、「ウリ」だけではなく、「売り」が明確であることも、ヒットにはやはり必要なのです。


今回は、描き手がそこばかり注目しがちな「ウリ」と、目を背けられがちだけど読み手が求める「売り」について、真正面から向き合います!