2024年11月13日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
県教育委員会は8日、首里城の継世門櫓の
修復が完了したと発表しました。
1997年に復元した後、
25年余経過して屋根や板材が老朽化し
崩落や飛散の危険性が生じていました。
昨年度から修復工事を始め、
屋根の改修や土台部分の取り換え、
漆の塗り直しなどを実施して
先月31日に修復が完了しました。
継世門は、琉球王国の尚清王の時代の
1546年に築造された首里城外郭の門で、
城内への通用門として機能したとされます。
別名は「すえつぎ御門」です。
国王が死去した際、国王の世継ぎ「世子」は
この門をくぐり、
美福門を経て御内原の世誇殿で
王位継承の儀式が行われたことに
由来するということです。
首里赤田に面し「赤田御門」とも呼ばれます。
櫓は門の上部にあり、
防御のため高い位置から城外を監視しました。
現在も首里城の南側にある通用門として
多くの来場者が通行する場所です。
2019年10月の首里城火災では
被害を免れました。
半嶺満県教育長は
「2年の修復期間を経て往時の姿が
よみがえった。
首里城の歴史景観が感じられる。
ぜひ多くの人に見に来てほしい」
と呼びかけました。