第48回|産業医基礎研修会カリキュラム後半編

復職名人が読む三手先

05-06-2024 • 1時間 36分

先日行ったポッドキャスト合宿回の3本目です。前回に続いて、産業医基礎研修会のカリキュラムブラッシュアップを行いました。

余っている資料集を、送料だけご負担いただく形で配付しますので、ご興味がある方はDMを送ってください!

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■話した内容

1. カリキュラムについて

(1) 近年の労働安全衛生法改正

  • 近年の改正を踏まえたアップデートを行う
  • 近年に限らず、安衛法の変遷を辿ってみても良いかもしれない
  • 最後に化学物質の自律的管理にも言及する

(2) 両立支援

  • やや応用的なテーマではあるものの、産業医への期待が大きい分野なので触れておく
  • 何も考えずに両立支援に取り組むと、周囲の負担が非常に大きい医療的な支援になりがち
  • 産業活動全体を通した注意点として、周囲の負担は視野に入れる必要がある

(3) 喫煙・禁煙対策

  • 職場における健康管理の重要なトピック
  • ゴールはすでにはっきりしていて、就業時間内禁煙+出社前45分の禁煙である
  • 経営層へのアピールポイントとして、経済的な観点についても言及する

(4) 職場における感染症対策

  • 新型コロナ感染症の感染初期における対応を踏まえて、次の未知なる感染症が生じた場合に、産業医としてどのように対応するかを説明しておく
  • 在宅勤務については、研修では触れないものの、資料には加えておく

(5) 就業規則と健康管理(実地)

  • モデル就業規則を題材に、実際に生じうる場面への適応、就業規則の改正について検討する
  • ボトムラインは、就業規則を頭から最後まで、実際に読んでもらうことにある

(6) 産業医面談・意見書の書き方・衛生委員会

  • 業務的健康管理というゴールに向けて、現実場面をどのように対応していくのか。具体的には面談は実施しないといけないだろうが、その場合にどのように対応するのか、説明する
  • 意見書については、トレーニングとしては有用だが、やや現実場面にそぐわないかもしれない

(7) 健診事後措置①・②

  • 昨年までよりも、①で従来型のやり方と、それでうまくいかない部分を解説し、②で対応策を説明する
  • 健診事後措置を医療的なアプローチで対応していると、効果はほとんどでない。それどころか、労働者集団の平均年齢が上がる傾向にあるため、悪化する場合がほとんどである。そのため仕組みによる対応が不可避

(8) ストレスチェック

  • 一時期よりは下火になっているテーマだが、産業医活動をする上で避けられないものであるため、取り上げている

(9) 健診事後措置(実地)

  • 事後措置の判断が難しい事例をいくつか取り上げる
  • 個人ワークではなくグループワークとして実施しても良いかもしれない

(10) 人事総務担当者との連携・健康経営

  • 健康経営も、産業医活動をする上で避けられないテーマなので、概略を触れている
  • 倫理について、功利主義と義務論について取り上げる

(11) 過重労働対策

  • 36協定等の説明
  • これまで時間外労働を削減してきたTipsを紹介する

(12) 過重労働面接

  • 医師の過重労働対策としての面接指導動画は紹介できるかもしれない
  • 家族の関与を入れていたが、メンタルヘルス不調に移行させる

(13) 作業環境測定の実習

  • 検知管を使った、二酸化炭素と酸素濃度の測定をする
  • 照度・騒音・黒球温度の測定

(14) これからの産業保健(労働法の観点からの示唆)

  • ゾノ先生にゲストとして参加してもらい、労働法としての観点から質問への回答をする