第51回|【質問】復帰判定のコツ/時期尚早な復帰希望への対応/プライベート要因でパフォーマンス低下

復職名人が読む三手先

11-06-2024 • 55分

今回は質問箱に寄せられた質問について、回答しました。

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■雑談

■質問1
欠勤や休職を繰り返す社員が、次は大丈夫です働けますと言ってきた場合、何をもって十分復職準備が整ったと判断すればいいでしょうか。毎回指示した提出物は揃えてきます。

  • 基本的には、復帰準備完了確認シートで全ての項目に最上位に丸がつけばそれでよし
  • 本人を諌める形で、復帰準備の不足部分を指摘しても良いが、それでも復帰するというのであれば復帰させて、ダメならストップ要件の方で対応すれば良い
  • 手順通り対応していれば、医学的にも時期尚早な復職は防ぐことができる
  • 一回で全てを打開しようとしすぎない
  • 適切な距離感をとり、本人を適切に困らせることが重要

■質問2
休職や欠勤を繰り返す社員が、心療内科の主治医から、コロナ罹患の影響が大きいため1ヶ月療養の診断書を提出してきました。常識的にみてもメンタルの増悪により通常勤務ができない状態ですが、1か月後には働けますと言ってくると思われます。人事面談での確認ポイントをご教示いただけますでしょうか。

  • 本格的な療養導入を目指して、人事面接を実施する。真の意味での通常勤務をするのか、それともまだ療養を継続するのか選ばせる
  • 軌道修正のイメージ 軌道修正は早ければ早いほど良いが、難しければ無理せず、次に早いタイミングで軌道修正できるよう伏線だけ張っておく
  • 難しいことは何も考えず、手順の説明をする
  • コロナ後遺症を理由とした、不完全労務提供が生じることが問題
  • 1ヶ月で復帰させるために、週2〜3の頻度で報告をさせるパターンもあり

■質問3
プライベート要因で休職し、問題が解決したため復職しましたが、また同じ要因で不安定になっている社員がいます。欠勤はないものの、パフォーマンス低下は見られます。安定して勤務ができるまで療養してもらうほうがよいでしょうか?

  • パフォーマンス低下に対して、指摘や注意指導を行う。私傷病を理由に改善しないのであれば、療養導入していく
  • 要因や原因に囚われすぎない。要因や原因がなんであれ、通常勤務ができていない点が問題

その他

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