1時間OVERの第2回、聞かれた方々はありがとうございました。
今回は、こぼれ話の第3回をお送りします。
(すでにこぼれ話をしまくってはおりますが…)
村上春樹さんの小説を読んでいると、自分の心と、無意識的な部分と向き合える時間が取れているように思うんです。これは一体何が言いたいんだろう、自分の場合はどうなるんだろう、と。そういう時間が積み重なることで、結果的に自分の物語も築き上げることになっているんじゃないかと思います。
また、村上春樹さんの小説を読み、自分なりに解釈することを繰り返すことで、自分に何らかの力を蓄えているように感じます。その力は、将来的にお金でも物理的な力でも、医学でも救えない人を救える可能性を高めてくれるんじゃないか、と。
小説家として、自分の信じる姿勢を貫いている村上春樹さん。「走り続けていることからも、胆力を感じる」というアワノさんの言葉には心の底から納得しました。
ちなみに、最近流行のChatGPTにも「村上春樹さんの小説の魅力」を聞いてみました。
曰く、「普遍的な人間経験を扱っているために、素晴らしい」そうです。
他にも色々と魅力を挙げてくれてはいたのですが、この点については深く同意でした。古代から人間が自分や世界を理解して受け入れていく姿勢についてはおそらく大きな変化はなくて、でもそれを伝える昔話や神話などは放っておくと廃れてしまう。なので村上さんたち、物語を紡いで伝えていく人たちは大切な存在なのだろうと思います。
ぜひ我々も、井戸を掘り、自分たちの物語を探し、見つけて、積み上げていきましょう。
以上、3回にわたり、特別回「ホシノリョウタの読書の時間」での、村上春樹さんの「街とその不確かな壁」をご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。星野は、村上春樹さんについてたくさん語らせてもらい大満足です。いつか、「1Q84」や「騎士団長殺し」といった作品を扱ってまた語りたいですね。興味が出てきた方はぜひ「街とその不確かな壁」を読まれてみてください!そしていっしょに語りましょう。
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