ソクラテスの死を考えなおす——歴史&政治編[第20回]「ソクラテスとクリティアス その3」

哲学ラジオ

20-10-2022 • 9分

※2022.11.13タイトル変更しました。

「三十人政権」による寡頭政治。粛清の嵐が吹き荒れた恐怖政治下では、多くのアテナイ市民が命を落としたり財産を没収されたり亡命を余儀なくされたりといった目にあっていました。実はソクラテスは、かように悪名高い政権と無視できない繋がりを持っていた可能性があります。中心人物の一人であるクリティアスはソクラテスのかつての弟子であり、プラトンの親族や友人もまた政権に関係していたのです。
そのためソクラテスが三十人政権下で弾圧をまぬかれていたのは、彼が政権と近しい関係を持っていたからなのではないかという疑問が生まれてきます。そしてこれは、プラトンが『ソクラテスの弁明』で描いているソクラテス像、すなわち三十人政権とは無縁な存在、とはまた違ったソクラテスの姿を示しています。
プラトンの『ソクラテスの弁明』は史実と異なっている?ソクラテスは三十人政権の関係者に悪しき教育を施した張本人?ソクラテス裁判の本当の理由とは?
ソクラテスがなぜ死刑判決を受けることになったのか、政治と哲学の関係性なども視野に入れつつ、まとめてゆきます。


0:00〜 三十人政権とソクラテスのつながり
2:25〜 『ソクラテスの弁明』は史実じゃない?
3:34〜 ソクラテスが裁判にかけられた本当の理由?
7:35〜 政治と哲学の関係性?


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出演:栗山はるな/土岐悠太/渡辺洋平
構成:土岐悠太
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