なぜ突然3週間で10円も円安に? 「悪い円安」との付き合い方

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

06-04-2022 • 25分

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーとお金のイロハを学んでいきます。解説は「マネーのまなび」チームリーダーの小栗太です。

今回のテーマは「悪い円安との付き合い方」です。4月に入り、身近な食品や日用品の値上げが相次いでいます。原因は世界的なインフレ不安と、世の中で「悪い円安」と呼ばれる急激な円安・ドル高。3月下旬には6年半ぶりに1ドル=125円台まで円安が進みました。わずか3週間で10円も円安になったのです。そこで今回はなぜ円安が進み、景気にどんな影響を及ぼしているかを考えます。

日本には長らく「円高は悪、円安は善」という意識が根づいていました。かつて「輸出大国」とか「貿易黒字国」と呼ばれ、円安が進むほど、国内の輸出産業が潤っていたからです。でも、いまの日本は貿易赤字国。円安がどんどん進めば、輸入に頼っているエネルギーや食料品の価格が跳ね上がり、私たちの家計を苦しめます。

また円安が生活に及ぼす悪影響は、ガソリンや輸入商品に限ったものではありません。国内で製造する商品も、原材料費や設備を動かす電気(=原油や天然ガス)を輸入に頼っているため、値上がりを避けられません。旅行だって燃料代が上がれば、費用がかさみます。

番組では「悪い円安」の仕組みや影響を分かりやすく解説するだけでなく、家計の防衛術についてもお伝えします。カギを握るのは、これまで何度も取り上げてきた国際分散投資。小栗リーダーも活用しているという、資産運用での円安メリットを家計管理に生かすアイデアは必聴です。賢いマネー生活が資産運用と家計管理の両輪で成り立つことを実感できると思います。

番組後半の人気コーナー「American Money Life」では「アメリカの大学事情」について、アメリカの大学・大学院で学んだREINAさんが自らの経験を交えながら詳しく教えてくれました。高額な学費が問題になるアメリカの大学で、費用を抑えながら学ぶ裏技とは? お子さんや自分自身のアメリカ留学を考えている人は、じっくり聴いてみてください。