地政学を知ろう 要衝での紛争が株価や為替、商品価格を左右

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

25-05-2022 • 24分

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日経ヴェリタス副編集長の藤田剛です。

ロシアのウクライナ侵攻を機に、世界のマーケットで地政学(Geopolitics)や地政学リスク(Geopolitical Risk)という言葉が飛び交っています。地政学上の要衝(チョークポイント)にあるウクライナでの紛争が、世界各国の株価や為替相場、金利、商品価格などに大きな影響を与えているためです。

地政学は19世紀末から20世紀初頭に登場した比較的新しい学問で、国家の対外戦略を地理的条件から分析します。ユーラシア大陸の中心部にあるロシアは地政学的には「ランドパワー」に分類され、海という出口を求めて膨張する傾向があります。ロシアと黒海の間にあるのがウクライナで、そのウクライナが仮想敵である欧州に接近するのをロシアが武力で妨げようとしているのが、今回の紛争の構図です。

ロシアの周辺には、他にも地政学リスクがくすぶっています。親ロシア派が支配地域を持つモルドバから、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請したフィンランドまで、現状を総まとめしました。また、日本やアジア地域の地政学リスクやチョークポイントについても詳しく解説しています。もちろん、バイデン米大統領の発言で注目されている台湾もその一つです。

番組後半の人気コーナー「American Money Life」のテーマは、「日米のバカンス事情」です。新型コロナウイルスの感染一服を受けて夏の旅行を検討中のリスナーに向け、メキシコの観光地カンクンなどについてトーク。REINAさんによると、アメリカ人の一般的な旅行の期間は一週間程度で、日本と大差ないとか。「1カ月も旅行に出かけるヨーロッパ人がうらやましい」との意見で一致しました。

番組内ではこのほか、趣味についても語り合いました。2人の共通の趣味はスノーボード、そしてREINAさんの意外な趣味は……。続きはぜひ番組でご確認ください。