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蜂八憲短編集
株式会社コトリボイス
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作家蜂八憲(はちやけん)の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクト。ヒリヒリと痛む若い人の心を描く蜂八憲の小説世界、ぜひオーディオドラマでもお楽しみください。オープニングとエンディングに流れるテーマ音楽は、椎葉大翼が担当。
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09-05-2024
卒業前に留年生が未練を聞き届けた昼の話 ~後編~
この大学とも、あと少しでおさらばだ。卒業を目前に控えても、私のなかに惜別の情はとんと湧いてこなかった。4年間──そして、おまけの1年間。長く居すぎた、と思う。居たくて居るわけじゃない、と己にどれだけ言い聞かせたことだろう。蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第四弾。朗読は梅田朱理、相手役は佐東充が担当。シリーズの最後を締めくくります。永らくご愛聴をありがとうございました!
エピソード
09-05-2024
卒業前に留年生が未練を聞き届けた昼の話 ~後編~
この大学とも、あと少しでおさらばだ。卒業を目前に控えても、私のなかに惜別の情はとんと湧いてこなかった。4年間──そして、おまけの1年間。長く居すぎた、と思う。居たくて居るわけじゃない、と己にどれだけ言い聞かせたことだろう。蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第四弾。朗読は梅田朱理、相手役は佐東充が担当。シリーズの最後を締めくくります。永らくご愛聴をありがとうございました!
09-05-2024
卒業前に留年生が未練を聞き届けた昼の話 ~前編~
この大学とも、あと少しでおさらばだ。卒業を目前に控えても、私のなかに惜別の情はとんと湧いてこなかった。4年間──そして、おまけの1年間。長く居すぎた、と思う。居たくて居るわけじゃない、と己にどれだけ言い聞かせたことだろう。蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第四弾。朗読は梅田朱理、相手役は佐東充が担当。シリーズの最後を締めくくります。永らくご愛聴をありがとうございました!
22-09-2022
好きになりそうな人と写真を撮った夜の話 ~後編~
ES──エントリーシートなんてのは、自室でひとり粛々と書くに限る。大学のラウンジで、それもお喋りな女友達と一緒にやるべきことではないのだろう、たぶん。「ところでさ、にっしーは今度の日曜って忙しい?」「いちおう空いてるけど」「了解、じゃあ『デート』の件はその日にしない?」 蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第三弾。大学生の繊細な胸の内を描いたエピソード。朗読は根岸耀太朗、相手役は梅田朱理です。
22-09-2022
好きになりそうな人と写真を撮った夜の話 ~前編~
ES──エントリーシートなんてのは、自室でひとり粛々と書くに限る。大学のラウンジで、それもお喋りな女友達と一緒にやるべきことではないのだろう、たぶん。「ところでさ、にっしーは今度の日曜って忙しい?」「いちおう空いてるけど」「了解、じゃあ『デート』の件はその日にしない?」 蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第三弾。大学生の繊細な胸の内を描いたエピソード。朗読は根岸耀太朗、相手役は梅田朱理です。
06-07-2022
彼を吸い終えるまでの8年間の話 ~後編~
「サクラダ先輩、僕と付き合ってください」蚊の鳴くような声が、涼やかな空気を微かに震わせた。大学二年生の秋、校舎裏の喫煙所で。告白された。サークル後輩のエコウくんに。(本文より)蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第二弾。初期の佳作を取り上げます。朗読は得本綾、相手役は根岸耀太朗が担当。
06-07-2022
彼を吸い終えるまでの8年間の話 ~前編~
「サクラダ先輩、僕と付き合ってください」蚊の鳴くような声が、涼やかな空気を微かに震わせた。大学二年生の秋、校舎裏の喫煙所で。告白された。サークル後輩のエコウくんに。(本文より)蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第二弾。初期の佳作を取り上げます。朗読は得本綾、相手役は根岸耀太朗が担当。
01-03-2022
幼馴染との帰省を決めた12月12日の夜の話 ~後編~
子どもの頃から泣くのが好きだった。だから、東京で暮らしたいと思った。上京した理由を問われてそう答えれば、決まって相手は怪訝そうな顔をした。むしろ俺としてはその反応が意外で、さらに説明を加える羽目になったものだ。──東京は、日本で一番キラキラしている場所だと思うんです。──キラキラしているものを涙目で見ると、もっと輝いて見えるじゃないですか。──だから東京に住めば、泣くのが最高に楽しくなるなって思ったんです。(本文より)蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第一弾。朗読は佐東充、ヒロイン役は得本綾が担当しています。
01-03-2022
幼馴染との帰省を決めた12月12日の夜の話 ~前編~
子どもの頃から泣くのが好きだった。だから、東京で暮らしたいと思った。上京した理由を問われてそう答えれば、決まって相手は怪訝そうな顔をした。むしろ俺としてはその反応が意外で、さらに説明を加える羽目になったものだ。──東京は、日本で一番キラキラしている場所だと思うんです。──キラキラしているものを涙目で見ると、もっと輝いて見えるじゃないですか。──だから東京に住めば、泣くのが最高に楽しくなるなって思ったんです。(本文より)蜂八憲の短編作品をオーディオドラマ化するプロジェクトの第一弾。朗読は佐東充、ヒロイン役は得本綾が担当しています。