「衝動性のコントロールと身体の安定感」
地に足がつかない人は、バビンスキー反射から整える
原始反射の残存が感情に与える影響の大きさを考慮に入れた診療をなさっている、スタジオリカ・クリニックの田中理香先生にお話を伺っています。
精神疾患を抱えてクリニックを受診される方の中には、自分の身体の事を正しく理解できていない方が多くいらっしゃいます。
筋肉の痛みや倦怠感などで、身体は警報を発しているのにも関わらず、無視し続けてしまうと、不安や緊張が強くなり落ち込みから動けなくなってしまうことも少なくありません。
カウンセリングの中で、言葉にして表現できるかたには、認知行動療法なども有効的ですが、身体の状態を客観視できないことで、これからの未来を思い描くことが難しいのです。
場面緘黙や、自分の困り感を言葉に出来ない場合には、まずは「クロス・クロール」などの全身運動を用いて、言葉が出てくるまで待つことにしています。
大人の場合、復職などを焦るあまり通り一遍のテンプレートのような解決策しか思い浮かばないこともあります。
言葉は、氷山の一角であるためまずは、姿勢や立ち居振る舞いの困難さを冷静に分析して、自分には何ができるのかを考える必要があるのです。
また、比較したり洞察することができないという理解力の課題がでてくることもしばしばです。
不登校やひきこもりのある方へもブレインジムの代表するエクササイズである「クロス・クロール」などの協調性を高める運動は重要です。
運動の苦手さにより、筋肉が硬くなり、緊張に気づくことができないでいると、社会参加の機会が減っていきます。
脳は資料室(ライブラリー)ですから、まずは体幹と四肢の繋がりを深めて、社会へ向かって一歩を踏み出すきっかけをつくりましょう。
身体の前後が理解できていないと、背骨を立てることがわからないため、歩行にも影響が出てくるのです。
認知行動療法などでは、言葉にして現状を把握して、目標を立てることができるようになる事、ココが重要です。
しかし、精神科を受診するかたの多くは、この現状把握が困難である場合が多く、まずは脳幹や小脳を運動によってリラックスさせて、感情の脳である辺縁系との繋がりを深めることが大切です。
発達段階にそった運動である「ビルディング・ブロック・アクティビティ(BBAs)」は、発達過程で飛ばしてきてしまった動きと原始反射を考慮に入れて、運動発達の基礎を作ります。
人として生まれて、呼吸をはじめ、哺乳をし、身体を動かし、寝返りをして、ハイハイから歩行が始まるという、一連の運動パターンを今一度見つめ直すと、未発達の場所が分かるのだと思います。
地に足のつかない方は「バビンスキー反射」から、姿勢が歪む方は「脊髄ガラント反射」から身体の学び直しをしてみましょう。
原始反射講座、ブレインジム170講座、BBAs講座にて、運動発達と姿勢・感情・認知の関りをお伝えしています。
7月8月9月の初回放送は、田中理香先生とのコラボ企画として、身体と心の健康についてPodcastにて配信していきます。
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スタジオ リカ クリニック 精神科医・田中理香先生
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木曜・日祝日は休診
こころの病は飛躍のチャンス 〜混沌の歩き方〜Podcast配信中
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有限会社GeniusLove 保健学修士 今道久惠
特別支援教育に活用するビルディングブロックアクティビティ
BBAs1日講座 岐阜県岡崎市 8月28日(水)
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