Amazon Musicで、音楽やポッドキャストを無料でストリーミング再生しよう。 お支払い登録不要。無料で聴く 12この家で暮らす。三人で。「これから、私たちが住む家だよ」
3雨降る神社で出会った二人、と狛犬。「あんた、名前は?」
4久しぶりに抱きしめられてほめられて。「よく生きていてくれた。よく頑張った」
5草刈りして、冷たい井戸水で顔を洗う。 「…っ、はあぁー」
6三人で囲む食卓。静けさが心地よくてあたたかくて。「………おいしい」
78ひよりの手をつかんで走る。目は過去を見て。ただ守ろうとして。「逃げなきゃ」
9三人でお買い物。焼きおにぎりは熱々ほかほか。「ほっ、ほっ、ほっ」
10111213お葬式、うつむくひより、ひそひそ話。「ひとりぽっちだなんて、かわいそうに」
14くるんと巻いたフルーツサンド。「すごーい!ピクニックみたい!」
15波にのまれた三つ窯稲荷。海の底の四の窯。「四の窯が、一番大きいんだ」
16小雨が降って、河童たち。「そりゃかわいそうになあ、ゆったりかまえていれば今に声もでるんだし、心配することはねえんだぞ」
17河童の宴会、初めて手料理を褒められたユイ。「そうか、うまいぞ!」「うまいなあ!」
18ユイは河童に驚いて、ひよりは河童の夢を見て。「あれ?楽しかった…?」
19何気ない朝、何気ない会話。「ほんとだいい匂い、今度私にも教えてよ、作ってみたい」
20蛇のようなもの、幻を見る人々。寂しさの隙間。「あんた、もうここを出ていこう」
2122ひよりが思っていること。ひよりだけじゃない。「なんでわたしだけ、わたし、何もわるいことしてない」
23盛岡から来た田中のお地蔵様、キワの説教。「だっておばあさん、おれだって心配で心配で」
242526遠野への小旅行、いちばん古い大きなマヨイガ。「なにしろ、山の中をうろうろしている家だからね」
27ふしぎっとたち大集合、夕方の庭先で。「東北中のふしぎっとが心配してるからな」
28力を得たアガメ、キワの決意。「みんな、自分にできることをやるしかないのさ」
29守りたい、守るため、走る。「わたしたち家族なんだから!」
30それは海から現れる、アガメと対峙するキワ。「さて、やるかね」
31家族、血もつながってない、でも家族って言ってくれた。「ユイおねえちゃん!ユイおねえちゃん!ユイおねえちゃん!!」
32普段は見せない、大きく深い悲しみ。「ここのみんなの悲しみは、これほどまでに…」
33鎮める、笛の音、受け継ぐ力。「わたしにできること」
34偶然、ここに流れ着いた、ただそれだけでいい。「花が咲くかな?」「もちろん、きれい に咲くだろうさ」
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